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元大阪・神戸ドイツ総領事オルブリッヒご夫妻を囲む会

理事 押尾 愛子
去る10月29日、2009年7月から2013年7月まで大阪・神戸ドイツ総領事を勤められたオルブリッヒ氏ご夫妻が来日され、神戸日独協会では「ご夫妻を囲む会」を催しました。オルブリッヒ氏は、現在は退官され、今回ご夫妻は、元気なうちに懐かしい日本をもう一度見ておきたいとプライベートなご訪問で、「囲む会」もご夫妻の意向を受け、第一部がドイツ語講座の見学、第二部でビールを飲みながらの懇親会と、親しみやすい形になりました。
第一部のドイツ語講座は、枡田先生が講師をされる Deutsche Welleのクラスの見学です。このクラスでは、Deutsche Welleの記事をテキストにしていますが、最近は環境問題についての記事が多く見られ、この時のテーマは”食物と環境の関係”です。簡単に言うと”畜産は地球温暖化の原因であるCO2の排出量が多いので、ドイツでも肉の消費を減らそう”というものです。また最近のテキストに、”エネルギー消費量の多い飛行機よりも、列車を使うほうが環境にやさしい”というのもありました。
一通りテキストを訳し終えた後で、オルブリッヒ氏がこれらのテーマにコメントをつけて下さいました。オルブリッヒご夫妻も魚を食べることが多いし、ドイツでは最近、肉を食べない菜食主義(ベジタリアンやビーガン)の動きがあり、ベルリンにお住いのご子息もそうだとか。それでレベッカ夫人は普通の料理と、ご子息用の別の料理を作ることもあるそうです。また、ドイツでは近距離は飛行機ではなく列車を使うという動きがあり、フランクフルト~デュッセルドルフ間の飛行機などは廃止されているそうです。
さて、その後は会場を移して懇親会。オルブリッヒ氏は大阪・神戸ドイツ総領事在任中に、ご自分の管轄する日本の府県をくまなく回ったそうで、日本のことをとてもよく御存じです。この日、たまたま私は七五三の帰りだったのですが、七五三の説明をドイツ語で始める前に、即座に日本語で「ああ、七五三ね」と御存じでした。ご夫妻は今でも日本語がとてもお上手です。
また、オルブリッヒ氏は、枡田先生曰く、歴代の総領事の中で”一番酒付き合いのいい人”だそうで、この日もオルブリッヒ氏は次から次へと参加者に囲まれて、ドイツ語と日本語を交えての和やかな歓談は、いつまでも続きました。