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秋の遠足<彦根城>/井伊直弼の生涯

『直虎と直政』の著者であり神戸日独協会会員の野中さんのご案内で、秋の彦根城を巡りました。金木犀が香る爽やかな秋空の下での遠足でした。

当日の予定

ランチはあゆの塩焼きにガブリとかじりつき、普段では味わえない名物料理に大興。ちなみに塩焼きのあゆは琵琶湖で獲れた天然とのことでした。また野中さんの著書にサインをいただくサービスもありました。

お城の散策にはガイドさんが付き添ってくださいました。彦根博物館には井伊家に伝わる品々、また井伊直弼が極めんと手元に置いていた茶道具、能面などの展示がありました。ガイドさんによれば、お殿様が能の観覧の際には舞台に対して真正面に座るのではなく、役者の入場からしっかり見えるように舞台に向かって斜め右に座っていたという解説が意外でした。これからはこの点について時代劇がどうなっているのか観察しようと思ったのでした。

散策の後には井伊直弼が青年期を過ごした埋木舎にて、井伊岳夫さまによる特別講座『井伊直弼の生涯』を受講しました。歴史の教科書に登場する井伊直弼とは異なる、家族の中の、一人の人間としての一面が紹介され、井伊直弼が茶の湯の思想として掲げた「一期一会」という言葉についてしみじみ考えてしまいました。それから自分の置かれた立場に腐ることなく風流心を磨き学問・修養を積み、藩主となってからも民のために心を砕いたエピソードは自分の身を振り返ってしまうものがありました。とにかくイメージしていた井伊直弼とは異なりました。終盤には急遽、大久保治男先生がご登壇され、代々井伊家を支えてきた大久保家のご先祖さまのお話も伺うことができました。前日の特別講座の講師だったのだそうで、お二人からのお話を伺うことができた私たちはラッキーでした。
講演を聞くお客さまの中に、『直虎と直政』を持っている方がいらっしゃいました。この方もラッキーだったなと思いました。

その後、大津のドイツ料理レストラン「ヴュルツブルク」でみなさんと歓談しながら食事をし、解散しました。「ヴュルツブルク」はビールやワイン、お料理は美味しいのはもちろん、お店の雰囲気や琵琶湖を臨む景色も最高。大津日独協会の方ともお話することができ、とても有意義な時を過ごしました。

著者と巡る彦根、そして会員同士の親睦を深めるための遠足、大満足の一日でした。


大津日独協会