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【ハンブルクレポート】- Nr.4- G20サミットと街の騒動

皆様こんにちは!今回は会員の方の要望により、G20サミット開催中の街の様子を、私の知りえた範囲でお伝えしていきます。
G20サミットは7月7日~8日に市街地にあるメッセで行われました。7日の夜には、エルプフィルハーモニーで公演もおこなわれました。大都市の中心地で行われた今回のG20サミット。メッセ、エルプフィルハーモニーの周辺区域が封鎖されるだけでなく、多数のデモが中心街全域で行われる予定になっていました。友人からもらった日程・ルート図によると、その数約30。早いものは2日に開催予定でした。G20サミットの生活への影響をどれだけ心配しているかは人により様々でしたが、友人たちとの話でも、交通渋滞やデモの暴徒化、テロへの懸念が話題に上っていました。この期間中を自宅勤務や休暇にする会社もあったようです。私も外出を控えることにしました。ですので、私自身は開催前日からの街の様子を目の当たりにはしていません。ひとつ小規模なデモ隊が、物々しい警察車両に随行されながら歩いていくのを見たくらいでした。ただ家にいてもパトカーのサイレンが始終鳴り響いている状態で、後々にはそれにヘリコプターの音が加わりました。
時を同じくしてSNS上では、G20サミットに伴う騒動の動画、記事が次々に共有されました。市街地では、デモ隊が警察と衝突。さらに、アルトナ地区、シュテルンシャンツェ地区では、暴徒が道に停めてある車に火をつけ、店の窓ガラスを割って商品を燃やすなど、破壊行為を繰り返す事件が起こりました。
私は平和的なデモには市民が積極的に政治に参加しているという印象を持っています。しかし、動画と記事をとおして見たものは、すでにデモではなく、ただの暴力でした。ハンブルクに住む人たちは、自分たちの街が滅茶苦茶にされていることへの怒りの声とともに情報を共有していました。SNS上では、街の惨状を受けて、日曜日にハンブルクを掃除しようと呼びかけるキャンペーンも立ち上がりました。このような活動もあってか、G20サミット終了後、一見は早く市民生活が戻ってきた感があります。それでも例えばアルトナ地区を歩いていると、お店の窓ガラスにはまだ暴動の後が残っているのを見かけます。損害を受けた方に日常が戻るのはまだまだ先かもしれません。


会員の北村美里さんが昨秋よりハンブルクに滞在しています。北村さんに観光案内にはない「Hamburg heute」をレポートいただいています。