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「ドイツ映画を見る会」に参加して

会員 中島 英樹
7月23日(日)14時から協会会議室で、15,6人の参加者でドイツ映画「ベルンの奇跡」を鑑賞しました。映画の本筋(?)としては1954年のワールドカップ・スイス大会で、ドイツが戦前の予想を覆し、決勝で、強敵ハンガリー相手に奇跡的な勝利をあげ、ワールドカップ優勝を果たし、敗戦で打ちのめされたドイツ国民に勇気と希望を与えた感動的な物語です。
以上のあらすじの中で、戦争で失われた家族間の絆がいかに修復されていくかや、敗戦後の貧困や、出征した兵士の戦場での恐怖体験による精神的ダメッジなどの社会問題などが取り上げられている。
私自身も、終戦後の物資の乏しい中、映画で代用サッカーボールを蹴っていたサッカー少年と同様、棒切れと布を巻いた代用野球具で野球をした私自身の子供時代を懐かしく思い出した。また、帰還列車で帰ってきた父親を迎える場面も、嘗て、戦後の一時期、日本でもみられたように記憶する。兵士の過酷な戦争体験による精神的ダメッジについては、同じ敗戦国の日本でもあったし、近くは、アメリカのベトナム帰還兵やアラブ戦争帰還兵の社会復帰問題が取りざたされた。
ドイツが優勝した時、観客の一部から期せずして歌い始められたドイツ国歌が競技場に渦のように広がっていった場面にも、同じ敗戦国民として感動を覚えた。勝利の瞬間、戦争で亡くした誇り、自信と希望を取り戻した瞬間であったのではと思った。
素晴らしい映画だと思います。もっと、大勢の方に見ていただけたらと思いました。

映画鑑賞会
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